京都の健康食品店・代替療法普及センター「黒米母湯の悠悠」がお届けする、健康な暮らしと食生活についての情報です

トップ » 賢い患者になるためのABC(2)医療に危険はつきものであることを知る

オンラインショップバナー

« ゆり根の三色茶巾しぼり | トップページへ | 賢い患者になるためのABC(3)医療の限界を知る »

賢い患者になるためのABC(2)医療に危険はつきものであることを知る (05)賢い患者になるためのABC・今中孝信先生)

 毎日、医療事故や訴訟の記事が新聞に載らない日はないくらいですが、それが本当に恐ろしい形であらわれてきたのが慈恵医大の青戸病院における手術ミス事件です。前立腺がんの患者さんに内視鏡手術を行い、大量出血で死に至らせたドクター3人は逮捕されました。皆さんもショックだったと思いますけれども、私たち医者もすごくショックを受けました。十分な経験もないのに自分たちだけでやってみたいからやったということが許されるはずがありません。

 医師の臨床研修については「see one, do one, teach one」ということが基本とされています。最初は先輩医師が行うのを見学し、次に実際にやらせてもらい、最後は後輩医師に教える、そしてはじめて身に付くということです。今回の慈恵医大のケースは1人の医師が少しは経験があったようですけれども、あと2人は全然経験のない医者でした。この3人で手術をするなどというのは普通の神経であれば怖くてできないことです。

これは大学病院に課せられている研究や先端医療の宿命というものではありません。今やこういうおかしな人間が医者になっている一つの証明といえます。頭だけはいいのですが、人を助ける仕事につきたいという気持ちのない人が医者になっているのです。

 医療事故の多さについては慈恵医大にかぎりません。厚生労働省が平成12年から14年にかけて、約2年間にわたって、大学付属病院が80、国立がんセンター、国立循環器病センター、あわせて82の病院について医療事故に関する調査をしました。結果は、驚かれるでしょうが1万5千件もありました。しかも、このうち387件は抗がん剤の誤まった投与や手術時に器具やガーゼを体内に置き忘れるなど重大な事故だったのです。

 これらの病院は我が国を代表する病院です。優秀なスタッフが揃い、いくら気をつけていても人間である以上ミスは起こります。医療というのは安全でなものと信じておられたら間違いです。それはオーバーな話ではないかと言われるかもしれませんが、皆さんの知らないところでミスが起こっているのです。ミスを起こしたら、ミスを取り返そうと思って医師やスタッフは必死に頑張ります。そして事なきを得れば表に出ないのです。

 トップレベルの病院ですらこれですから、どこで診てもらうにしても「医療そのものが危険性を持つものである」ことを覚悟して医療を受ける必要があります。外科はメスを使うので怖いけれど、内科は大丈夫ではないかと思われたら違います。内科は検査の事故がありますし、薬の副作用は大小数かぎりなくあります。

 このような事故に遭いたくなかったらどうすればいいのでしょうか。答えは安易に病院に行かないことです。病院で受診するはっきりした目的があり、病院は危険なところでもあることを納得したうえで行くことです。特に、高齢者はこのことがいえます。後で述べますように、高齢者は入院すること自体が病気の原因になりうるのです。極端ないい方をすれば、「ダメモト」で行けばいいのです。そうすれば、現代医学の恩恵に浴することも少なくないはずです。
(つづく)

2005年01月12日 2005年01月12日 11:49

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kurogome.jp/cgi-bin/mt/kg-trb.cgi/84

この記事へのコメント

ご意見ご感想はこちらから




保存しますか?