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賢い患者になるためのABC(4)「健康になりたい病気」にかからない (05)賢い患者になるためのABC・今中孝信先生)

 「健康になりたい病気」とは、いろいろな健康情報に振り回され、かえって健康を損なっている人のことをいいます。例えば、この病気にかかると、コレステロールの値が少し高くても非常に気にします。コレステロールが高いと良くないというのは心筋梗塞が多いアメリカでの話なのですが、なにがなんでも“正常値”にしようとがんばります。

 コレステロールはそんなに悪いものでしょうか。実は、コレステロールは細胞膜の大事な成分であり、各種ホルモンの材料でもあるのです。栄養状態を反映し、栄養が悪いと結核や肺炎などの感染に弱くなることは先に述べた通りです。この観点からしますと、高いから悪いとは必ずしもいえません。はたして、ある研究によりますと、コレステロールを200mg以上と以下に分け、寿命を比べてみると高いグループのほうが長生きであることが分かりました。

 また、「フィンランド症候群」という報告があります。フィンランド保健局が40歳から45歳の上級管理職600人を選び、15年間にわたって定期健診や栄養チェックをし、適度な運動をさせ、タバコ・アルコール・砂糖の摂取を抑制させました。一方で、同じ職種の別の600人には目的を一切知らせず、健康調査票に記入してもらいました。結果は、心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺ともに、健康管理をしたグループの方が多かったのです。

「健康になりたい病気」の人が気をつけなければならないのは健康診断の結果です。健康診断では、検査結果が正常範囲より少しでもはずれると、異常ないし病気と診断しますが、正常値をどうして決めているのでしょうか。健康と思われる人について検査し、極端に値が低かったり高かったりする5%を除いた95%の人の値を“正常値”と仮に決めているのです。したがって、検査結果が異常であればすぐに病気ということにならず、場合によっては健康診断が病気づくりになっている面があります。

健康診断の結果を有効に活用するには、自分自身の正常値を知ることです。これは、毎年受けている検査データを並べれば分かります。毎年、同じ値であれば、集団の正常値から少しくらい外れていても心配ありません。正常範囲にあっても毎年の値と違っていれば異常と判断します。この場合は、精密検査が必要です。

これらのことは、断片的な健康情報に振り回されていれば“勘定合って銭足らず”になるおそれがあることを示しています。人間は一人ひとり違いますが、健康についても同じことがいえます。身体面だけでなく、精神心理面、社会面を含め、総合的にとらえる必要があります。健康かどうかを検査結果だけで判断するのは間違っています。自分のしたいことができれば健康なのです。逆に、やりたいことがないのは不健康といえます。健康度は朝起きるときの状態や顔つきでも簡単に判断できます。
(つづく)

2005年01月14日 2005年01月14日 11:55

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