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賢い患者になるためのABC(6)老いを受け容れる (05)賢い患者になるためのABC・今中孝信先生)

高齢者の年齢に見合った動脈硬化や機能低下は生理的なものであり、必ずしも病気とはいえません。怖れられているガンにしても老化現象の一つとして現れる面もあります。老人ホームで「老衰死」した人を解剖して調べますと、3人に1人はガンだったというデータもあります。

卑近な例では、高齢者は餅を喉に詰まらせて死ぬことがあります。これも、事故のみとはいえません。もともと高齢者はものを飲み込むとき、食道と気管の交通整理がうまくいかず、唾液を気管に吸い込んで嚥下性肺炎になることも少なくないのです。

意外に思われるかもしれませんが、高齢者は入院することが病気の原因になりうるのです。もともと元気な高齢者が健康診断でガンが見つかり手術のために入院したとします。手術が成功し元気に退院するまでには、少なくとも次の5つの“障碍物”を乗り越えなければなりません。

 1) 環境の変化によってボケたようになることがある。
 2) 安静によって使わないところがあっというまに衰える。
 3) 脱水によって血栓ができやすくなる。
 4) 手術前の検査で腎臓を悪くすることがある。
 5) 麻酔や手術が負担になり、手術後の回復も壮年とは違う。

老いの速度は個人によって異なりますが、誰でも老いを避けられないことを自覚すれば、老いを無視した無理な健康志向にならずにすみます。実際にどう生きればいいのか。それには細かすぎる健康情報よりも「健康な老人の生きかた」を知ることが役に立ちますが、次の資料が参考になります。

国民健康保険中央会が、活動的で自立した生活をしている80歳~85歳の健康老人3159名に聞き取り調査をした結果、次のような特徴を認めました(辻一郎『のばそう健康寿命』岩波アクティブ新書2004)。

食事は1日3回規則正しくよく噛んで食べる。食物繊維をよくとる。お茶をよく飲む。たばこを吸わない。かかりつけ医を持って定期的に健診を受けている。自立心が強く、人生に前向きで肯定的。気分転換をしている。新聞をよく読む。テレビをよく見る。外出することが多い。よく歩く。就寝・起床時間が規則的。

7割は治療中の病気がある。86%は自分自身のことを健康だと思っている。77%が生きがいを感じている。79%が経済的に満足している。81%が精神的に満足している。交友関係も豊富。過半数は何でも相談できる友達がいる。7割が元気づけてあげている人がいる。地域活動・ボランティア活動に参加している。

教育の分野ではロールモデル(role model)が重要といわれていますが、高齢者の健康についても、これらの健康老人は生きたお手本になります。
(つづく)

2005年01月16日 2005年01月16日 12:00

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